数式
数式の書き方について紹介します. 数式文字などの具体的な表記法については,公式ドキュメントを参照してください.
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数式の書き方
単独の数式
$ sin x $
![]() |
$
と$
で囲うことで,ディスプレイ形式の数式が書けます.$
の前後に半角スペースが必要です.
文中の数式
これは,文の中の数式$sin x$です.
![]() |
$
で囲うことで,文中の数式が書けます.$
の前後に半角スペースは入りません.前後両者ともにスペースを設けると,ディスプレイ形式の数式となります.
複数行の数式
$
integral_0^(2pi) sin x &= [- cos x]_0^(2pi)#nonumber\
&= 0
$
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- 強制改行
\
を使うことで,複数行の数式が書けます. - 強制改行の前に,
#nonumber
を書くことで,その行に式番号がつかなくなります.途中式の場合は,極力式番号を出力せず,#nonumber
を使うようにしてください. - イコール等で行を揃えるには,揃える位置に
&
を書きます.
physicaパッケージの利用
LaTeXでは,数式を簡単に書くためのphysics2パッケージが存在しますが,Typstではphysicaパッケージがあります. 以下はphysicaパッケージを利用して,偏微分をpdv
コマンドで書いている例です.
$
pdv(u_i, t) + u_j pdv(u_i, x_j) = - 1/rho pdv(p, x_i) + nu pdv(u_i, x_j, x_j) + f_i
$
![]() |
physicaパッケージには,様々な便利関数が含まれます.詳しくは,physicaパッケージマニュアルを参照してください.
以下は,physicaパッケージで微分を書く例です.
コード | レンダリング |
---|---|
dv(y, x) | ![]() |
dv(y, x, 2) | ![]() |
pdv(y, x) | ![]() |
pdv(y, x, 2) | ![]() |
pdv(y, x, z) | ![]() |
pdv(y, x, z, [2, 1]) | ![]() |
この他にも,physicaパッケージには微分に留まらない多くの関数が存在します. 本テンプレートではデフォルトでこのパッケージを読み込むよう設定しているので,積極的に使用しましょう.