数式

数式の書き方について紹介します. 数式文字などの具体的な表記法については,公式ドキュメントを参照してください.

Table of contents

  1. 数式の書き方
    1. 単独の数式
    2. 文中の数式
  2. 複数行の数式
  3. physicaパッケージの利用

数式の書き方

単独の数式

$ sin x $
  • $ $で囲うことで,ディスプレイ形式の数式が書けます.
  • $の前後に半角スペースが必要です.

文中の数式

これは,文の中の数式$sin x$です.
  • $で囲うことで,文中の数式が書けます.
  • $の前後に半角スペースは入りません.前後両者ともにスペースを設けると,ディスプレイ形式の数式となります.

複数行の数式

$
    integral_0^(2pi) sin x &= [- cos x]_0^(2pi)#nonumber\
    &= 0
$
  • 強制改行\を使うことで,複数行の数式が書けます.
  • 強制改行の前に,#nonumberを書くことで,その行に式番号がつかなくなります.途中式の場合は,極力式番号を出力せず,#nonumberを使うようにしてください.
  • イコール等で行を揃えるには,揃える位置に&を書きます.

physicaパッケージの利用

LaTeXでは,数式を簡単に書くためのphysics2パッケージが存在しますが,Typstではphysicaパッケージがあります. 以下はphysicaパッケージを利用して,偏微分をpdvコマンドで書いている例です.

$
    pdv(u_i, t) + u_j pdv(u_i, x_j) = - 1/rho pdv(p, x_i) + nu pdv(u_i, x_j, x_j) + f_i
$

physicaパッケージには,様々な便利関数が含まれます.詳しくは,physicaパッケージマニュアルを参照してください.

以下は,physicaパッケージで微分を書く例です.

コード レンダリング
dv(y, x)
dv(y, x, 2)
pdv(y, x)
pdv(y, x, 2)
pdv(y, x, z)
pdv(y, x, z, [2, 1])

この他にも,physicaパッケージには微分に留まらない多くの関数が存在します. 本テンプレートではデフォルトでこのパッケージを読み込むよう設定しているので,積極的に使用しましょう.